プロポーザル募集の詳細はEA ARC ALMA Science Portal にあるCall for Proposal を参照してください (計画停電に伴う混乱を避けるために、現在EA ARC ALMA Science PortalウェブページはチリにあるJoint ALMA Observatoryのサーバーにて運用しています)。 プロポーザルを書き始める前に、最新のCycle0の仕様やProposer's guideをチェックしてください。 詳細な技術的な情報はTechnical Guideを参照してください(2011年5月15日公開)。
ALMA観測に必要なステップ:
重要な期日・予定
観測がされると、データをALMAアーカイブからダウンロードできます。データは、CASAを用いて解析することができます。
Phase 1: Proposals and Review Process
Phase 1のプロポーザル情報はObserving Tool (OT)を用いて用意する必要があります。Observing Tool (OT)では、ユーザーは、科学的・技術的な文章(scientific case/technical case)、ターゲット指定、オン/オフ・ターゲット時間の指定、感度や観測時間の見積もり、大気状態に関する要請(たとえば大気透過度など)などの情報をプロポーザルに与えることができます。EA-ARCは、東アジア・コミュニティーとALMA観測所の間を取り持つ窓口として、ユーザーがPhase 1のプロポーザル準備をすることを支援します。その支援では、OTの技術的相談や感度計算ツールに関する助け、そしてそれ以外にも観測戦略の相談なども行います。
単一のプロポーザル審査会(Proposal Review Committee)がJAOにより運営されます。科学的意義にもとづくランキングだけでなく、観測所では技術的実現可能性(technical feasibility)について同時に審査します。EA-ARCのスタッフはこの技術的審査に参加します。この審査では、プロジェクトの実現可能性の技術的審査(例えば、感度、スペクトル設定、アンテナ配列、マッピング、キャリブレーション)やALMAですでに観測がされているのかどうかなどの審査を行います。
Phase 1段階に関しての疑問点や質問などあれば、気軽にALMA Helpdeskを通してEA-ARCへご相談ください。
Phase 2: Preparing and Scheduling Observations
投稿したプロポーザルが審査をパスしたら、PIは観測のスケジューリングと実行のために必要な詳細な観測情報をOTを用いて指定・入力するように求められます。ARCスタッフはこの段階のユーザーサポートを行い、そして、ユーザーによって準備されたすべての情報を確認をします。ARCスタッフはユーザーとJAOの間を取り持つ窓口となり、必要に応じてオペレーションスタッフと連絡を取り合います。
それぞれの観測プロジェクトは、1つまたは複数の観測単位(ObsUnitSets)に分けられます。その観測単位(ObsUnitSets)は、およそ45分の科学的観測を行うScheduling Blocks (SBs)が順番に並んだものです。ARCスタッフはすべてのScheduling Blocks (SBs)を確認・チェックします。ARCスタッフによってSBsのチェックが済んだ後に、それらはALMAのアーカイブにサブミットされます。同時に、SBsのチェックのために使ったすべての資料もALMAのアーカイブにサブミットされます。もし、問題が見つかれば、ユーザーはその修正を依頼します。問題が解決される前に、観測が実行のためのスケジューリングをされることはありません。問題には、技術的(OTの間違った使用や間違った出力など)または運用上(ARCの審査でよりよい観測実行手順が見つかった場合など)がありえます。一旦、Phase 2のすべての情報が正しいとなれば、SBsのステータスが"Defined" から"Ready"に変えられることで、観測可能であるとしてチリのALMAオペレーションに送られることが承認されます。Phase 2の完了期限は、それぞれのスケジューリングサイクルに設けられます。期限の時点でphase 2サブミッションがされてないプロジェクトは実行されません。
登録されたScheduling Blocks (SB)はどのタイミングで観測されるのかは、ユーザーやARCスタッフからは指定できません。そのようなプロジェクトのステータスはProject Trackerによって知ることができます。
Phase 2段階に関しての疑問点や質問などあれば、気軽にALMA Helpdeskを通してEA-ARCへご相談ください。
CASA
アルマ・データの解析は、Common Astronomy Software Applications ( CASA )にて行うことができます。CASAのインストールは、リンク先より行うことができます。また、CASAのデータ解析例は CASA Guides より見ることができます。もし、ALMAデータの解析を望むのならば、 ALMA Primer(for Early Science)が干渉計データ解析の理解の助けになります。実際のデータ解析に関する質問はALMA Helpdeskにて受け付けています。
アルマ・パイプライン (ALMA Pipeline)
ALMAデータは、自動的にパイプライン処理されるようになります。アルマ・パイプラインは、基本的なアルマ観測モードに関して科学的に使用可能なイメージを提供します(サイクル0では使用できません。2012年後半からの運用となります)。解析されたデータは ALMA archive に保管されます。EA-ARCでは、データ解析のオプティマイズをクラスター計算機にて行うことができるようになります(サイクル0では使用できません)。