(開催趣旨)
近年、ALMA望遠鏡の高解像度観測により、中心星から数AU という距離での原始惑星系円盤の構造が明らかになってきました。また、太陽系内天体についても,ALMAによるタイタン・海王星・彗星の高空間分解能・高感度観測が行われ,大気組成・構造・化学の理解が急速に進んでいます。
今後、太陽系内天体の研究と、惑星の材料である原始惑星系円盤の研究をつなげていくことで、より大きな意味での惑星系の歴史に迫っていくことが出来るのではないか、という期待が膨らんできています。
一方で、太陽系天体の研究と、太陽系外の原始惑星系円盤の研究は、これまで独立に進んできており、コミュニティも異なるという面があります。
そこで、この度、広い意味で ALMA 観測につながるような、太陽系天体の研究と原始惑星系円盤の研究で、互いに情報交換をしつつ、シナジーの道を探ることを目的とした研究会を開催することを企画いたしました。
本研究会が、原始惑星系円盤や太陽系天体の研究を、少し広い立場から位置付けることができるような機会になればと考えております。ALMA 観測という観点においても、太陽系科学と原始惑星系円盤は同一カテゴリとして扱われており、お互いの研究動向の理解を深めることは有意義であると考えられますので、ぜひ、興味のある方は気軽にご参加いただきたく存じます。
(開催日時)
日時: 12月27日(木)午後 ~ 12月28日(金)
場所: 国立天文台 講義室(中央棟(北))
(招待講演者(確定済み))
生駒大洋氏 (東京大学)
今村剛氏 (東京大学)
関根康人氏 (東京工業大学)
野村英子氏 (東京工業大学)