ALMAワークショップ「宇宙と生命」2013年3月 プログラム
太陽系外惑星が候補も含めて数千個も発見され、その中には生命が存在するかもしれな
い地球型惑星も含まれていると期待されています。さらには、宇宙における大型有機分子
(アミノ酸,核酸,糖類やその前駆体を含む前生命関連物質)の形成,その惑星への運搬
が生命発生に重要な役割を果たしたとの考えが強まっています。スターダストミッション
により彗星構成物質中に最も単純なアミノ酸であるグリシンも検出されています。キラリ
ティの起源についても、宇宙の偏光や弱い相互作用にあるのではないかとの仮説も提唱さ
れています。
このような背景を踏まえた宇宙と生命の関連を探る研究は、ALMAが目指すサイエンス3本
柱とも一致し,その初期運用時から競争力のある観測提案をすることが求められています。
本WSは日本が得意としてきた分野である星形成や星間化学の研究者に生命の起原研究に携
わる研究者が加わることにより、Cycle 2にむけて良い観測提案を出すことに留まらず、宇
宙と生命の関連を多様な角度から明らかにするための中長期視野を持ったサイエンス戦略
について継続的に議論・検討する会合を以下の要領で開催いたします。
当日の飛び入り参加も歓迎いたします。
世話人:齋藤正雄、西合一矢、大石雅寿(国立天文台)
日時:2013年3月14日(木) 13時〜17時30分
会場:国立天文台・三鷹 大セミナー室
TV会議設備による参加も可能です(4カ所まで接続可)
http://www.nao.ac.jp/access/mitaka/access.html
プログラム
時間 氏名 タイトル
1300-1310 大石雅寿 挨拶
1310-1350 西合一矢 宇宙生命分野でのALMAのCycle1の採択状況とCycle2の
Capability予測
1350-1430 廣田朋也 ALMA cycle 0でのOrion KL領域スペクトル線観測の紹介
休 憩
1500-1540 尾関博之 Microwave spectroscopy of pre-biotic molecules
1540-1620 野村英子 ダスト表面における有機分子生成
1620-1700 大石雅寿 アミノ酸前駆体の観測戦略について
1700-1730 総合討論