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アルマワークショップ

ALMAで探る遠方・近傍宇宙の赤外線銀河研究の新展開

申請者
松原 英雄
形式
ワークショップ
日程
2013年 3月26-27日

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        2012年度後期アルマワークショップ
   「ALMAで探る遠方・近傍宇宙の赤外線銀河研究の新展開」

  2013年3月26-27日  於 宇宙科学研究所(神奈川県相模原市)
           セカンドサーキュラー
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◆開催趣旨:
 宇宙の星形成史を理解する上で、塵に覆われた赤外線銀河の正体を理解
することは本質的に重要です。赤外線銀河の研究はこれまでに宇宙赤外線
望遠鏡(Spitzer、あかり、ハーシェル)によってなされてきましたが、
本ワークショップでは、これまでの宇宙赤外線望遠鏡で培った知見をベー
スに、新たにALMAによる優れた観測計画を立案し、我が国独自のサイエン
スを形成することを目指して情報交換と議論を行いたいと考えています。
 まず遠方銀河研究においては、宇宙赤外線望遠鏡では空間分解能力にお
いて全く無力です。ALMAで始めて塵に覆われた銀河間の相互作用やマージ
ングが見えてきます。宇宙赤外線望遠鏡によって放射エネルギー分布(SED)
の全貌を知ることはできますが、銀河全体にわたって積分した情報に留ま
っていました。ALMAによって得られる塵からの連続波や様々なガススペク
トル線の空間分布を得ることで銀河進化モデルの詳細化が期待できます。
 一方近傍銀河、即ち距離100Mpc程度の合体中の赤外線銀河であれば、系
を構成するそれぞれの銀河、さらに近傍(10Mpc程度)であれば渦巻腕の巨
大星形成領域までが宇宙赤外線望遠鏡により分解されますので、様々な研
究の機会が得られました。しかしながら、こうした個々の構成要素におけ
る素過程:物理状態や相互作用を解明する必要があり、それにはALMAの高
感度・高空間分解能が必要です。
 こうして様々なスケールで赤外線SEDとサブミリ波で観測するガスや塵の
空間分布を比べることで、我が国独自のユニークな提案ができるようにし
ていきたいと考えています。

◆日時および場所:
  2013年3月26日(火)− 27日(水)
  JAXA宇宙科学研究所(神奈川県相模原市)
   会場(26日): 研究・管理棟1階入札室(1134号室)
     (27日): 総合研究棟2階会議室(7204号室) 
   ※TV会議多地点接続を用意します(必要な方はご連絡ください)
   ※会場では無線LANによるオープンネットワークの使用を申請中です。


◆参加申し込み:
  講演受付は締め切らせていただきましたが、研究会へのご参加は引き
続き募集しております。参加状況の把握のため、発表をされずにご参加を
検討されている方も下記フォームを用いて世話人(alma_gal_ws_atmark_ir.isas.
jaxa.jp)宛に申込をお送りいただけますとありがたいです。懇親会参加の
ご希望は、3月23日(明日!)まで受け付けます。

+++++++++++ 参加申込フォーム(懇親会受付は3月23日締切)+++++++++++
◆返送先( alma_gal_ws_atmark_ir.isas.jaxa.jp )
氏名:
所属:
連絡先電話番号:
メールアドレス:
参加形態(1つを選択): 宇宙研にて参加 / TV会議で参加
懇親会(3月26日の夜)の出欠(1つ選択) : 出席 / 欠席
その他コメントなど:
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◆プログラム案(講演は日本語で行なわれます)

3/26(Tue)
  10:00 松原英雄(宇宙研)はじめに:ワークショップの狙い
  10:10 伊王野大介(NAOJ)ALMAの進捗、共同利用観測、最新科学成果
  10:35 小麥 真也(NAOJ)Fundamental planes of the ISM at molecular
      cloud scales : bridging the near and far of galaxies
  11:05 山岸 光義(名大) ALMAで探るNGC1097におけるダスト破壊
  11:30 中西康一郎(NAOJ)Uncover obscured starburst with ALMA
  12:00 ** 昼休み【注1】 **
  13:30 白旗 麻衣(ISAS)ダストに埋もれたAGNs/ULIRGsのCO分光観測
  13:55 稲見 華恵(NOAO)Observing LIRGs with ALMA:
             GOALS and CANDELS observations
  14:25 山下 拓時(東工大)ALMAによるGOALS LIRGsの分子線観測
  14:50 斉藤 俊貴(東大)ALMA Observations of the IR-bright Merger
              VV114
  15:15 ** 休憩 **
  15:45 植田 準子(東大/NAOJ)衝突銀河における広がった分子ガス円盤
                 の形成
  16:10 泉 拓磨(東大)ALMAによる近傍1型Seyfert: NGC1097中心核の観測
             - 水が引き起こす連鎖反応の可能性 -
  16:35 河野孝太郎(東大)Water line emission in LIRGs/ULIRGs near
      and far
  17:05 廿日出文洋(京大)ALMA Reveals "Sub-mJy" Submillimeter
      Populations
  17:35 真喜屋 龍(京大)The semi-analytic galaxy formation model
              in IR/sub-mm range
  18:30 懇親会(淵野辺駅周辺)【注2】

3/27(Wed) 【注3】
  10:00 高木 俊暢(ISAS)遠方銀河の赤外-サブミリ波SED解析
  10:30 児玉 忠恭(NAOJ)Subaru-ALMA-SPICAで探る銀河形成時の環境効果
  11:00 但木 謙一(東大)Resolved properties of dusty star-forming
              galaxies at z>2 by ALMA-HST cooperation
  11:30 井上 開輝(近畿大)ALMAで探るダークマターの起源
  12:00 田村 陽一(東大)Summary of ALMA sensitivity / Exploring
              z > 6 ULIRGs with ALMA
  12:30 ** 昼休み **
  14:00 「ALMAプロポーザル実戦的ワークショップ」
      コーディネーター:伊王野大介、Daniel Espada (EA-ARC)
     1. General statistics of past proposals, Proposal tips
       & EAARC functionalities (helpdesk, archive)
     2. mm/submm observables (summary of ALMA WS on 25-26 Feb.)
     3. Proposal tips from a technical point of view.
       How to use the observing tools.
       How to estimate sensitivity and observing time.
     4. Discussion
  16:30 総合討論

【注記】1.昼食は、宇宙研の食堂が閉店中ですので、生協で弁当を購入
      されるか、外のレストラン(16号沿いに多数)に行く必要
      があります。
    2.懇親会は、一人3000円(酒別。傾斜負担制にします)を目安
      に検討しております。
    3.ワークショップ2日目の総合研究棟は、入館カードが必要です。
      宇宙研外の方は、守衛所で入館カードを受け取っていただく
      よう、お願いいたします。


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世話人:

松原英雄、江草芙実、白旗麻衣、山下拓時(宇宙研)
 伊王野大介(国立天文台)


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