国立天文台アルマプロジェクトは、2025年度の「ALMA共同科学研究事業」の研究課題を募集します。本事業は、日本国内の大学に在籍する研究者にALMAを用いた科学研究を推進していただくことを目的としています。本事業に採択された研究者には、ALMAプロポーザルの提出やALMAデータを用いた論文の執筆を担う特任研究員または特任助教を指揮し、研究課題を強力に推進していただきます。
採択された研究課題のPIには、国内および海外のコミュニティに向けて、特任研究員または特任助教を公募していただきます。
研究課題は、本事業で雇用される最初の特任助教もしくは特任研究員が着任した日とし、期間はそこから
(A) モデル: 連続する3年間
(B) モデル: 連続する3年間(ただし、1回目の中間成果報告書のレビューの結果を基に連続する4年間、2回目の中間成果報告書のレビューの結果を基に連続する5年間とする可能性があります)
とします。
2025年度は、1件の(A)モデルと、1件の(B)モデル または3件の(A)モデル を採択する予定です。
本ALMA共同科学研究事業に採択されたPIは、以下の条件を満たす必要があります。
(A)モデル((A)-2モデルを含む)の場合:
(1) 年間2編以上の論文の出版(1編は雇用される研究員が主著者であること)
(2) 年間2件以上のALMAプロポーザルの提出(1件は雇用される研究員が主著者であること)
(B)-1モデルおよび(B)-2モデルの場合:
(1) 年間4編以上の論文の出版(2編は雇用される研究員が主著者であること)
(2) 年間4件以上のALMAプロポーザルの提出(2件は雇用される研究員が主著者であること)
(1)については、主著者として取得したALMAデータ、もしくは公開ALMAデータ(アーカイブデータ)を用いた論文に限ります。また、必ずしも研究課題のPIが論文やプロポーザルすべてにおいて主著者である必要はありません。 但し、研究員がcorresponding authorと明確に判断できる論文は、レビューの際に考慮します。本事業の他の研究課題と協力して得られた研究成果論文を重複してカウントすることを避けるため、本事業に関する成果報告書を準備する際は、各研究課題のPIで相談し、合意の上でいずれか一つの研究課題の成果論文としていただくことになります。
本特任助教および特任研究員の給与は自然科学研究機構から直接支払うことになります。そのため、自然科学研究機構で雇用する形態をとることから、採用後、PIが所属する大学と国立天文台で「出向に関する覚書」を結んだ上で、当該大学へ在籍出向していただきます。これにより、本特任助教および特任研究員との雇用関係は、自然科学研究機構だけでなく当該大学においても発生します。
提案者が他大学または他機関に異動された場合、特任助教および特任研究員は一緒にその転出先の大学または機関に異動していただくことになります。ただし、
本特任助教および特任研究員の勤務形態は、専門業務型裁量労働制が基本となります。出向者に専門業務型裁量労働制が適用可能か、所属する大学に事前にご確認ください。
指定の応募フォームに(1)研究課題名、(2) 研究目的、(3) 研究計画・方法 、(4) 論文等の過去の業績 を記載してください。(5) 氏名等の公表についての確認書 については内容をご確認いただき、捺印または電子署名をお願いします。また、提案者が所属する大学での(6)ALMA共同科学研究事業で採用される職員の受入についての確認書 も事前に学部長以上(A欄)および事務責任者(B欄)の署名を得て提出してください。さらに、(7)出向職員の受入体制についての確認書 は、提案者が所属する大学の事務担当者に記入していただいた上で提出してください。作成した応募フォームはEメールで送付すると共に、原本1部を郵送してください。
※下記のフォームを使⽤し、申請書は英語で、確認書は⽇本語で作成してください。〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
自然科学研究機構 国立天文台 アルマプロジェクト
ALMA共同科学研究事業担当
E-mail address: alma-grant -application _atmark_ml.nao.ac.jp (_atmark_を@に置き換えてください。)
2024年9月2日 17:00 (JST)
(電子メールもしくは郵送のいずれか一方が締め切りに間に合うこと)
研究課題の期間は3年間ですが、中間成果報告書に基づくレビューの結果、期間を変更することがあります。
ALMAの観測データ(アーカイブを含む)を用いた研究課題「□□□□」を推進していただく特任助教もしくは特任研究員を募集します。本研究課題の採択者である○○○○教授(准教授もしくは助教)の指導の下、本特任助教もしくは特任研究員には勤務時間の100% を用いて、□□□□の研究を推進していただくと共に、ALMAプロポーザルも 積極的に提出してもらいます。研究成果として、年1(or2 @特任助教)本以上の投稿論文の出版と年1(or2 @特任助教)本以上のALMAプロポーザルの提出に加え、本研究課題を推進する 場合に限り、学生の研究等への指導・支援を行ってもらいます。
また、人事公募時には、下記のことを周知徹底することが求められます。
人事選考委員会は最大5名で構成され、提案者が審査委員長を務め、そしてアルマプロジェクトが指定するスタッフを含めることが求められます。そして審査委員長が選考報告書を作成し、国立天文台アルマプロジェクトに提出し、選考の最終決定は、特任研究員の場合は国立天文台有期雇用職員審査委員会による審査、特任助教の場合は国立天文台運営会議での審議結果が反映されます。
初年度と最終年度の研究費は、原則として本ALMA共同科学研究事業の月割りで支払額を確定します。そして、初年度の研究費の移算は、開始後、1ヶ月後頃を予定。その後は、毎年度6月末頃を予定。
本ALMA共同科学研究事業により自然科学研究機構で雇用された特任助教もしくは特任研究員の所属は、1.提案者が所属する大学、2.国立天文台となることから、論文等の affiliationには、2 の国立天文台を忘れずに明記することが求められます。
また、本ALMA共同科学研究事業により発表されたすべての成果論文等には、Acknowledgments に以下の文を必ず記載することが求められます。
This work was supported by NAOJ ALMA Scientific Research Grant Code YYYY-NNN.
これらの記載を忘れた場合は、この事業での成果とみなすことができないので注意してください。また、これらに関し、悪質な対応があった場合は、本事業の存在そのものに影響がでることがあるだけに、注意して運営するように心がけてください。
ALMA Project Scientist - 廿日出文洋
ALMA Project Manager - 深川美里
Email: alma-grant-inquiry_atmark_ml.nao.ac.jp (_atmark_を@に置き換えてください。)